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蚊取り線香(蚊遣り線香)の殺虫成分と安全性

2010年06月06日 15:47

 このページでは、蚊取り線香蚊遣り線香)の原料となる除虫菊の殺虫成分と安全性についてご紹介しています。




 蚊取り線香蚊遣り線香とは?



 蚊取り線香蚊遣り線香)は、除虫菊と呼ばれるキク科の植物の花や葉、茎を一度粉末にして、渦巻き状や棒状に固めた線香で、燃焼部分の高温によって揮発する化学物質(ピレトリンピレスロイド)の働きにより、蚊をいぶし殺す効果があります。

 蚊取り線香蚊遣り線香)がまだ無かった頃には、草木や萱に火をつけて、その煙で蚊を追い払うということが行われていました。これを”蚊遣り火”と呼んだことから、蚊取り線香のことを”蚊遣り線香”と呼ぶこともあります。(ちなみに、蚊遣り火には、その火や煙で蚊を追い払うだけで、殺虫効果はありませんでした)

 蚊取り線香蚊遣り線香)は、一般的におよそ6時~7時間程度燃焼して効果を持続するタイプが多いようですが、2~3時間程度の燃焼時間に調整された、巻きのちいさな蚊取り線香(蚊遣り線香)や、燃焼時間12時間以上の長時間タイプの蚊取り線香(蚊遣り線香)も、主にペット用として販売されています。



 蚊取り線香(蚊遣り線香)と除虫菊とピレトリン、ピレスロイド



 蚊取り線香(蚊遣り線香)の殺虫効果は、除虫菊の花や葉や茎に含まれるピレトリンと呼ばれる成分によるもので、一本の除虫菊に含まれるピレトリンは、そのおよそ90%が花の部分に含まれ、その含有量はつぼみがふくらむにつれて多くなり満開時に最大に達します。

 除虫菊は、大きく分けるとペルシャ原産の白い花を咲かせるシロバナムシヨケギクと赤い花を咲かせるアカバナムシヨケギクという2つの種類があります。このうち、蚊取り線香(蚊遣り線香)の原料として主に使われたのは、シロバナムシヨケギクで、赤い花のアカバナムシヨケギクは、主に観賞用として使われました。

 ちなみに、除虫菊を初めて日本に紹介したのは、キンチョーの蚊取り線香で知られる、現在の大日本除虫菊株式会社(金鳥=キンチョー)の創始者、上山英一郎氏でした。


金鳥(キンチョー)の蚊取り線香(蚊遣り線香)
 上山英一郎氏がもたらしら除虫菊は、はじめ、和歌山県で栽培が始められ、しだいに瀬戸内海地域一帯へと広がり、1938年(昭和13年)頃には、年間1万3,000トンも生産量がありましたが、太平洋戦争前後の食糧増産の必要性から、日本の除虫菊の栽培面積は次第に減少してゆきました。

 さらに、戦後まもなく開発されたピレトリン類似化合物(ピレスロイド)が、除虫菊から抽出されるピレトリンに取って代わる形となり、蚊取り線香(蚊遣り線香)のみならず、家庭用殺虫剤のほとんどにピレトリン類似化合物(ピレスロイド)が使用され、現在ではピレトリン抽出のための大規模な除虫菊の栽培は行われていません。



 蚊取り線香(蚊遣り線香)は、なぜ渦巻き?



 蚊取り線香(蚊遣り線香)と言えば、渦巻きの形でお馴染みですが、この渦巻き状の蚊取り線香(蚊遣り線香)は、先ほどご紹介した大日本除虫菊株式会社(金鳥=キンチョー)の創始者、上山英一郎氏の奥様のアイデアだと言われています。

 大日本除虫菊株式会社(金鳥=キンチョー)のホームページによれば、奥様が倉の中でとぐろを巻くヘビを見て驚き、夫である上山英一郎氏の元に駆けつけ告げたのがそのきっかけだったのだそうです。

 それまで棒状だった、蚊取り線香(蚊遣り線香)に比べて燃焼時間を長くしながら、かつ蚊取り線香(蚊遣り線香)全体を小さくコンパクトにできる上、横に寝かせた状態で使用できるため従来の棒状の蚊取り線香(蚊遣り線香)よりも安全に取り扱えるようにもなりました。



 蚊取り線香(蚊遣り線香)の殺虫成分ピレトリン、ピレスロイドは、有害無害?


 蚊取り線香(蚊遣り線香)に使われている殺虫成分は、もともと除虫菊から抽出されるピレトリンという物質で、私たち人間も含めて、ほとんどの哺乳類や鳥類は、自分の体内にピレトリンを分解する酵素を持っています。そのため、蚊取り線香(蚊遣り線香)を一晩中使った部屋で眠ったとしても、体内に入り込んだピレトリンは酵素により分解され、体外に排出されます。

 ところが、蚊をはじめとした昆虫の多くは、ピレトリンを分解・排出する酵素を持っていないため、神経が麻痺して死んでしまというわけです。

 現在は、蚊取り線香(蚊遣り線香)や家庭用殺虫剤には、この天然由来のピレトリンに代わって、ピレスロイドというピレトリン類似化合物が使われています。ピレスロイドも、ピレトリンの場合と同じく、酵素の働きにより、分解されて体外に排出される点では同じですが、厳密に言えば、ピレトリンとピレスロイドでは、人間も含めた哺乳類や鳥類に与える影響にも、わずかな違いがあります。

 そのため、ピレトリンやピレスロイドに対して敏感な体質の方の中には、軽いめまいや、ふらつきを感じたりする場合もありますが、一般的な使用法に基づいて使っている限り、人体を含めた哺乳類や鳥類に害はなく安全であるとされています。




 今回は、蚊取り線香(蚊遣り線香)の原料となる除虫菊の殺虫成分と安全性についてご紹介してみました。





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